釣行時間・環境
時間 朝まずめ
場所 瀬戸内海沿岸部 某防波堤
水深 5~15m
釣果状況
仕事前の朝まずめ
まだ薄暗いうちから,サワラ狙いでセットアッパー125S-DRを投げる。
いつものように,時々軽いジャークを入れながら手返しよく探っていると,
ガツっ!
しっかりとフッキングを決めて引き寄せてみると,本命のサワラ!
ドラグを調整しながら慎重にやりとりをして,無事に自分でランディング😄
デカいサワラを堤防から一人でランディングするのは慣れていないと難しいと思います。サワラのランディングのコツについては,下記を参照してください。
本命のサワラをGETしたけど,出勤時間までにまだ時間は少しあるのですぐにストリンガーへつないで,2匹目を捕りにいく。
その数投後,同じように時々軽いジャークを入れながら探っていると,ゴンっ!
同じパターンだったので,期待はしたけどメジロでした😅
サワラのランディングのコツについて
80㎝を超えるサワラを堤防から一人でランディングすることは,難易度が高いと思います。同じ重量であれば,各段にブリよりもサワラの方が難しいでしょう。そこで,ショアジギングで,80cm以上のブリを20本以上,80cm以上のサワラも20本以上,80cm未満の中・小型の青物は100本以上釣り上げている筆者が,これまでの経験をもとにサワラをランディングするコツや,ブリとの違いについて解説したいと思います。
ランディングツールについて
まず,最初に用意するランディングツールですが,必ずタモ網の深さが80㎝以上あるものを用意してください。ショアジギングにおすすめのランディングツールについては,下の記事を参照してください。
そもそも,タモに魚が入らないのであれば,ランディングはできませんので,青物用のランディングツールの準備は必須条件です。
ショアジギング初心者・中級者におすすめ!大型青物のランディングに失敗しないための,ショアジギングにおすすめのランディングツールに関する記事はこちら!~大型青物をキャッチするために必要なことを知ろう~
ブリとサワラの違いについて
続いて,ブリとサワラの違いについてですが,まず,捕食の仕方が,ブリとサワラでは違います。ブリは吸い込み,丸飲み系の捕食で,サワラは噛みつき系の捕食です。ブリは,ベイトを頭から捕食しようとするのに対して,サワラはどこからでも噛みつきます。
また,サワラは泳ぐスピードが速いのが特徴で,後ろから追尾してからのパクッなら良いんですが,横からのバイトの場合,早いスピードがゆえにミスバイトも多いようです。
そして,大きな違いが浮き袋の有る・無しです。ブリは浮き袋がありますが,サワラには浮き袋がありません。この浮き袋の有る・無しもランディングに影響します。
フッキングについて
バラさないためには,しっかりとフッキングを決めることが大切です。フッキングはロッドを上に向けてしっかり決めるのが鉄則です。向こうアワセではフックは引っかかっているだけで,食い込んでいません。初心者の方がせっかくヒットした青物をバラしてしまう要因の一つが,フッキングが決まっていないことです。突然の青物の強烈な引きにびっくりして,アワセを入れないままやり取りを開始してしまい,ランディング前のエラ洗いでバレるパターンが多いです。
青物がルアーにバイトした時,口の中にルアーが入っていなかったとしても,アゴにかかったフックを上方向にアワセを入れることで,しっかりとフックを食い込ませることができます。アタリを感じた時,ルアーのフックが魚の頭側に刺さっていることはほぼありませんので,フッキングは上方向にしっかりと決めることが鉄則です。
ジャークの途中でアタリがあった時も,とりあえずジャークと同じ方向でアワセを入れてから,再度上方向に追いアワセをしっかり決めてください。よく,「サワラは口が柔らかいので,ドラグは緩めで」と言われる方がおられますが,フッキングの時のドラグはキツめの方が良いです。
フッキングの際にドラグがジャーっと滑るようであればフッキングは決まっていません。時々,メディアでも見かけますが,ボートでヒットしたサワラをランディング直前でバラすシーン。この原因のほとんどがフッキングが決まっていないことです。最初からドラグの設定がゆる過ぎるか,向こうアワセのまま追いアワセを決めていないかです。
ランディング前のドラグ調整について
サワラをバラさないようにランディングするためには,ランディング前にドラグを調整することが大切です。フッキング時のドラグはキツめの方が良いと書きましたが,ランディングする際のドラグは緩めの方が良いです。
なぜ,緩めの方が良いかというと,なるべくエラ洗いをさせないためです。特に,サワラは海面から顔を出してのエラ洗いを極力させないようにします。とは言っても,ラインテンションは絶対に緩めないようにしてください。岸際で魚が走った際に,エラ洗いはしない程度にラインが出るけど,走らせすぎないといった,ドラグのさじ加減が必要です。
また,ブリは空気を吸わせてからランディングした方がタモに入れやすいですが,サワラはなるべく海面から頭を出させないままランディングすることがコツです。ブリとサワラとの違いでも書きましたが,サワラには浮き袋がありません。浮き袋のあるブリは,空気を吸って弱ると海面で魚体が横を向きますが,サワラは,完全に弱りきると,海面で頭だけ出して縦になります。縦になった80㎝越えのサワラを一人でランディングするのは,かなり難しいです。
まとめ
(1)青物用のタモを用意する。
(2)しっかりとフッキングを決める。
(3)なるべくエラ洗いさせないように,ドラグを調整する。
(4)サワラは海面から頭を出させない
ヒットルアー
ダイワ(DAIWA) ショアラインシャイナーZ セットアッパー 125S-DR(125㎜ 26g)
誰もが苦手にしている堤防、磯等における中層と足元を攻められるぶっ飛びサーチシンキングダイバー。「タダ巻きのスローリトリーブ」でもしっかりした引き心地と強烈なフラッシング&波動を発生。また、流れの変化で自動的に生まれるイレギュラースライドアクションが食わせの間を与え、特別なロッドアクションの入力は不要。ロングリップダイビングミノーとは思えない安定した飛行姿勢により最大79.5m(ダイワ社テストによる)のキャスタビリティを実現。
フック交換について
「セットアッパー 125S-DR」(青物スペシャル,LH(ランカーハンター)でないノーマルタイプ)は,フックを交換しましょう。
フック交換の際に,フックの向きを正しく付けないと,ルアーの泳ぎにも影響しますので,間違えないように覚えておきましょう。
フックの向きについて
ルアーのフックについては,基本的な向きが決まっています。
もし,ルアーのフックを交換する時,向きを気にせずに交換されている方がいたら,気を付けてください。
まず,純正のフックの向きについて確認してみましょう。下の写真はルアーを箱から出してすぐの状態です。
トレブルフックが2本のルアーの場合,基本的には全てのルアーのフックがこの向きとなっています。
フックの向きの覚えかた
基本的なフックの向きの覚えかたについて説明します。
純正のフックを既に外してしまっている時や,フック交換が済んでいるルアーのフックの向きを確認するために,確認方法を覚えてください。
フロントフック(前側)のフックの向きですが,ルアーの頭側を持ち上げた時,フックの先端がルアーに刺さらないような,下の写真の向きが基本となります。
また,セットアッパーなどの,3つフックが付いているルアーは,前側の2つのフックがこの向きとなります。
シングルフックへ変更する場合も同様に,ルアーの頭側を持ち上げた時にフックの先端がルアーに刺さらない向きが基本となります。但し,ピンテールチューンやGコントロールなどの,ヘビーシンキングミノーをシングルフックにすることはおすすめしません。泳ぎが変わってしまいます。
下の写真は,あえて逆向きにフックを付けています。
フックの先端がルアーに刺さる向きとなっていることが分かると思います。
続いて,リアフック(後ろ側)の基本的な向きですが,簡単に言えば,フロントフック(前側)の反対向きに付ければOKです。覚え方も一緒で,ルアーの後ろ側を持ち上げた時,フックの先端がルアーに刺さらないような,下の写真の向きが基本となります。特にリアフックの向きは重要で,リアフックの向きが反対なだけでルアーの泳ぎが悪くなってしまいます。ルアーの泳ぎが悪くなると,水中でバタつきながら泳ぐので,ルアーの浮き上がりが早くなってしまいます。
下の写真は,あえて逆向きにフックを付けています。
フックの先端がルアーに刺さる向きとなっていることが分かると思います。
フック交換
フック交換する際,まず純正のフックのサイズを確認してみましょう。
ピンテールチューン27gは,純正のフックは6番です。
ちなみに,セットアッパー 125S-DRの純正のフックも6番です。(青物スペシャル,LH(ランカーハンター)でないノーマルタイプ)
Gコントロールの純正フックは5番となっています。
ピンテールチューン27gよりも,一つ大きくなっていますが,この5番って中途半端なんですよね。私が青物用に交換するフックで愛用しているフィーモフック H(ヘビー)タイプには,5番が販売されていません。5番のMH(ミディアムヘビー)では,サワラなら大丈夫ですがブリには伸ばされます。なので,私は一つ番手を下げて6番のH(ヘビー)に交換します。
私が愛用している「ピンテールチューン27g」は,青物を狙うのであればフック交換が必須です。純正フックでキャッチできるのは,せいぜいメジロクラスまでです。交換するフックですが,筆者が色々と試してみた結果,フックの大きさは純正と同じ#6,太さはH(ヘビー)です。理由は,フックを大きくすると,ルアーの泳ぎが悪くなってしまうことと,#5のMH(ミディアムヘビー)ぐらいでは,結局ブリクラスの大物では曲げられてしまうからです。
「セットアッパー 125S-DR」(青物スペシャル,LH(ランカーハンター)でないノーマルタイプ)も同様にフックを交換しましょう。
おすすめのフックについて
交換用のおすすめフックは下のとおりです。
OWNER(オーナー) カルティバ ST-56 スティンガートリプルフックを
OWNER(オーナー)の トリプルフックは,一見どれがH(ハード)タイプか分かりにくいと思います。H(ハード)タイプは,2桁の数字の左の数字が5です。
下の表を参考にしてください。(OWNER(オーナー)公式ホームページ)
スプリットリングの交換について
フックを交換する際には,一緒にリングを交換しておくと,より安心です。筆者は,「セットアッパー 125S-DR」や「ピンテールチューン27g」には,3号を使用しています。
〇ロッド | 15コルトスナイパーS906M |
〇リール | 21ストラディックSW4000XG |
〇ライン(PE) | ピットブル12 1.5号 200m |
〇リーダー | サンライン(SUNLINE) システムショックリーダー ソルティメイト FC (25lb~35lb) |
〇スナップ | アクティブ ルアースナップ・ストロング 2号 |